2022年3月にアメリカが金融引き締めを行う理由
皆さんこんにちは!
最近の株価はかなり乱高下があり、安定していないですよね。
最近よくニュースで目にするのは、
「アメリカの金融引き締め」
というワードです。
よく、金融緩和は聞きますが、金融引き締めってあんまり聞かないですよね。
金融引き締めが株価にどのように影響するのか?
なぜ金融引き締めを行うのか?
難しい内容ですが、私なりに勉強しましたのでわかりやすく説明したいと思います。
金融引き締めとは?金利との関係
単刀直入にいうと、「金融引き締めは、金利を上げること」です。
今年の3月にアメリカは0金利政策をやめ、金融緩和から金融引き締めに動きだそうとしています。
これが今話題に上がっており、株価にも影響するというのです。
これを聞いたとき、私はことわざの、「風が吹けば桶屋が儲かる」を連想しました。
つまり、直接には関係していないが、間接的に複雑に関係し、株価にも影響を与えているということぐらいしかわからない状態でした。
私なりに今回の金融引き締め株価に影響をどう影響をあたえるのかまとめましたので、皆さんと勉強していきたいと思います。
アメリカのインフレが問題になっている!
アメリカでは今、物価は上がるが賃金が上がらないということが起こっています。
この物価があることを「インフレ」といいます。ちなみに物価が下がることを「デフレ」といいます。
ではなぜインフレになっているのか?
それは、コロナ禍からある程度ワクチン接種が進み、あの大混乱の状態から少し落ち着き、経済活動が再開され、消費が増えていること、また、人手不足で、人を雇うのに人件費が高くなり、それが商品に含まれ物価が上がっているといわれています。
つまり、
・需要と供給の関係から、需要が供給を上回っている
・人件費が高くなり、その人件費がものの値段に反映され価格があがっている
ことが物価をあげている要因になっているようです。もちろんこの2点だけではないでしょうが、まさに今日本でも起こっていることがアメリカでも起こっていることになります。
インフレと給料アップはセット
もちろん物価が上がると、給料も上がらないと生活ができないですよね。
今まで、10万円で生活できていたが、物の値段が上がり、同じ物を買ってても、15万円かかるとかくなると、「生活水準を下げないと家計が赤字になる!」なんてことになります。
でも今のアメリカでは、インフレに給料アップがついてきておらず、実質的には給料が下がっている!なんて状況になっています。
インフレを止めろ! 金利とインフレの関係
では、どのようにしたらインフレを止められるのか?
その手段として、金利を上昇させるということが挙げられます。
金利を上げることで、企業は銀行からお金を借りにくくなります。なぜかというと、当然借りたら利子が付きます。その利子が高くなるとお金を借りにくいですよね。
皆さんも住宅ローンを組むときに少しでも金利が低いところを探すと思います。それと同じですね。
そうするとどうなるのか、企業はお金を借りて、工場を建てたり、設備を新しくしたり、人を雇ったりと、事業を拡大するのに使います。金利をあげることでこのようなことができにくくなります。
このように企業の設備投資や雇用を抑える効果が金利上昇にはあります。
雇用などが抑えられると、給料も上がらないので物を買わずに節約するようになります。そうすると需要が下がっていくことになります。
また、金利が上がると預貯金の金利もあがるので、預金しているだけで、利子がもらえて預金するようになります。
あれ、、、なんか不景気になってきてないですか?
給料も下がり、物も売れない。。。まさに今の日本=不景気だな、、、と感じる状態です。
そうです。極端なことを言うと、金利を上げることは不景気にすることです。
強制的に不景気にする金利上昇
一般的に、
景気が上昇している→物価が上がる→金利が上がる→景気が下がる→物価が下がる→金利が下がる→景気が上昇している・・・
と循環します。
今まさに、この金利が上がるところに来ています。
このような大原則にのっとって今まさに金利が上昇しようとしているのです。
金利と株価の関係 株はリスク資産
ここまで来て、株価がまだ出てきてないですよね。
コロナで一時暴落した株も、アメリカのダウは過去一番の値段になるほど急激に株高になりました。
しかし、金利が上がると株価が下がるといわれており、2022年は株は上がらないだろうと言われています。
金利が上がると安全資産である、債権や預金の方にお金が流れます。
リスク資産である株は売られ、安全資産に資金が流れるため株が下がるというわけです。
どんな人でも、できるなら高い金利の安全資産の方がいいですよね。株はどこまでいってもリスク資産なので買わずにすむならそうしたいですからね。
今後どうするか?
今年はどうも株はあまり上がりそうになく下がりる要素が多くありますね。
ロシアのウクライナ侵攻もあり先行きがかなり怪しいですからね。
しかし!このような株価下落時に買わないと投資は力を発揮しませんので冷静に市場を評価し、着実に資産増強したいと思います!