PBR(Price Book-value Ratio)/株価純資産倍率の説明
投資をする中で、たくさんの指標が出てくることに気づきます。
これはいったいどういう意味なのか?
どう解釈したらいいのか?
疑問が出てくるかと思います。これらのたくさんの指標について、意味の説明や
解釈の仕方について、皆さんと学んでいければと思います。
PBRの計算方法
PBRの計算方法は下記です。
PBR[%] = 株価[円] ÷ 一株当たりの純資産(BPS)[円]
計算式をみると、新しい言葉「一株当たりの純資産(BPS)」が出てきましたね。
「株価」はチャートを見ればわかりますが、一株当たりの純資産はどのように計算されて李のでしょうか。
こちらのほうも見ていきたいと思います。
BPS/一株当たりの純資産の計算式
BPSの計算方法は下記です。
BPS[円] = 純資産[円] ÷ 発行済株式総数[数]
では、実際にPBR・BPSを計算していきましょう。
PBR・BPSの計算
計算には、KDDIの2020年3月の決算を使用してみたいと思います。
KDDIの2020年3月の決算は以下の通りです。
・純資産 = 4,859,108,000,000 [円]
・発行済株式総数 = 2,532,004,445 [株]
・BPS = 4,859,108,000,000÷2,532,004,445 = 1,919 [円]
決算から計算したBPSは、「1,919円」になりました。
PBS = 株価 ÷ BPS です。
株価は、2020年3月31日の終値「3,190円」とします。
・PBS = 3,190 ÷ 1,919 = 1.66[%]
このようにしてPBSは計算されます。
PBSの解釈:株価が割安?割高?
PBSのは式からもわかるように株価と純資産の比率を表すので、
ちょうど「1%」が境になり、株価が割高傾向か、割安傾向かの目安になります。
・BPS > 1%:株価が割高傾向
・BPS < 1%:株価が割安傾向
KDDIの2020年3月決算時は約1.7%で、2021円1月30日現在は、約1.5%ですので少々割高であると判断できます。
純資産は、総資産ー負債=純資産で計算できますので、もし会社が解散した時に
株主に資産分配するとき、株価が純資産より小さい場合、解散して資産を分配してもらったほうが、株主は多くお金を受け取ることができます。
株価が純資産より大きい場合、解散して資産分配をしたら株主は損をすることになります。
また、「割安=買い」というのも時期尚早で、割安になっているということは何か理由がある場合もありますので、他の指標や決算単身や四半期ごとの決算報告をよく読んで投資の判断をしましょう。