投資家が重要視するEPSについて
皆さんこんにちは、今回は株を購入するとき投資家が重視するEPSについて学んでいきたいと思います。
簡単に説明すると、EPSとは「earnings per share」の略で、一株当たりの純利益を表します。単位は「円」です。
計算式は、
EPS = 当期純利益 ÷ 普通株式の期中平均発行済株式数
で表されます。
では、EPSが投資家に重要視されるポイントを学んでいきたいと思います。
投資家がEPSを重要視するポイント
では3つのポイントに絞ってみていきたいと思います。
1.株購入時に気になる企業の成長と利益
2.企業間での利益を比較できる
3.EPSとPERの関係
株購入前に気になる企業の成長と利益
投資家にとって最も重要で知りたいことの一つに、投資する企業が今後成長するのか、利益は出ているのかということではないでしょうか。
成長や利益が出ていないと、株価は上がりませんし、配当も出ないからです。
それらを計る指標の一つが、「EPS(一株当たりの純利益)」です。
EPSは高ければ、一株当たりの純利益が高いことなるため、その企業は順調に利益を上げていることになります。
また、その企業が成長しているのか?ということは、その年のEPSのみではなく、過去5年から10年程度のEPSの推移をみる必要があります。
EPSが右肩上がりであれば、順調に成長しており、右肩下がりであれば、成長していないことを示しています。
企業間での利益を比較できる
規模が異なる企業の場合、当然純利益の額も大きく異なる場合があります。
そのような場合、規模が大きい企業の方が、純利益も大きい場合があります。
これでは単純に比較できないため、企業同士の利益を比較したい場合、基準を合わせる必要がありますよね。
それが、EPSになります。一株当たりの純利益にすることで、規模が異なる企業同士でも比較することができるというわけです。
例えば、A社とB社があり、両社とも同じ1000万円の純利益を上げた場合で、発行済株式数が異なる場合、両社のEPSは下記のようになります。
A社の発行済株式数が100株の場合
A社のEPS = 1000万円 ÷ 100株 =10万円
B社のの発行済株式数が200株の場合
B社のEPS = 1000万円 ÷ 200株 =5万円
どうでしょうか、同じ純利益でも発行済株式数が異なるとEPSが変わり、この場合、A社の方がEPSは高くなります。
ESPとPERの関係
PERを覚えているでしょうか?
以前記事にしましたのでもし、PERを見返したい場合は下記の記事をご確認ください。
実はPERはEPSを使っても表せます。
PER(株価収益率) = 現在の株価 ÷ EPS
この関係から、EPSが高い=PERが低くなることがわかります。
もうお分かりと思いますが、PERは低い方が割安の株ということを表しています。目安は15%で、それより低い場合は割安、高い場合は割高です。
PERとEPSを同時に見ることで、割安で成長している企業であるかということが見えてきます。
EPSのまとめ
EPSを投資家が重視する理由は、成長している企業か、利益が出ている企業であるかわかるためです。
株を購入する場合はぜひEPSも参考にして、投資先として良い企業なのか判断の一つとしてはいかがでしょうか。